ミツデザイン設計事務所

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A邸

二上山を感じる家

 建築には山を意識した建築物がある、ジャワのボルブドール寺院遺跡などが在り、この住宅の位置している地域からは、大伴家持の万葉集に歌われた二上山が臨まれ、この地域の自然、風土、文化を建物の形態によって感じ生活できる建築物でありたいと計画した。
 解体前は吾妻建ちの建物であったことからむくリをつけた切妻の大屋根によって二上山の山頂部分を表し、車庫の屋根部分は二上山の里山部分を意識して2方向曲線の屋根で室町時代の武者小路千家の路地の中門で編笠門の様式を採用し、このことでこの地域から臨まれる二上山が表現されている。
 尚、外部の使用材料はコンクリート塀は岩、板張りの部分は木、しっくい壁は土、など 山を形作るものを意識して使用した。
 蔵は既存のものに戸前を増築し、改修工事して別棟として完成させた。
 また吾妻建ちの内部の特徴である枠の内を居間として再生させた。
 御母堂は介護が必要な身で、その室の天井板を以前のものを再生し施工し、新築の違和感が無いように配慮した。
 そのほか、欄間、書院の戸、内玄関の袖壁の彫刻は既存のものを使用し、家の中に以前の風格が遺されるようにした。
 食堂、居間から見える庭は家族が育てた木々があり、大きなひばの木は施主が誕生した時に植えた木であるので、この庭はそのままにして建物の配置をした。


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